動物繊維はたんぱく質繊維で、動物のからだから採った毛と、蛾の幼虫が作った繭からとった絹の2種類があります

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カシミヤ Cashmere 指定用語 毛.カシミヤ
- インド北部などのヒマラヤ山脈に生息する、偶蹄目うし科の動物カシミヤ山羊からとった毛。太くて硬い『刺し毛』とその根の部分の『うぶ毛』とがあり、うぶ毛が多いほど高品質。
- 平均的な長さは3〜9p太さは15〜18ミクロンときわめて細く、繊維表面のスケール(うろこ)の間隔が広く、開きが狭い。より長く細いものが高級とされます。
- 繊維の中に毛髄がないので柔軟で軽く、光沢があり、独特のぬめり感と柔らかいふくらみがあります。
- 羊毛は子羊1頭当たり1.5から2.0キログラム、年2回取れるのに対し、カシミヤ原毛は1頭当たり150から200グラムほどしか取れず、セーター1枚で約4頭分、コートになると約30頭分が必要になります。
- 指定用語でもおわかりのように、カシミヤも羊毛も共に品質表示法上は、『毛』と表示することが出来ます。カシミヤに限らず獣毛製品には組成表示の混乱が多く、しかも不適正表示のものも多く見られます。
- カシミヤの見分け方
- 羊毛などに比べとても軽く、柔軟で独特の光沢があります。
- 触ってみるとしっとりした柔らかさとふくらみを感じます。
- 粗悪な混ぜ物が入っている場合は、光沢が少なかったり、不自然に厚手で重く感じます。
- 繊維の毛足が短く、やや太い毛が混じっている場合は、粗悪な羊毛の混入が、また異様に光る繊維が見つかる場合には、化学繊維の混入が疑われます。
- 他の繊維が入っていた場合、首筋にそっと当てるとちくちくした感触があります。
- まずは表示にとらわれず、出来るだけ多くの製品を見ることが肝心です。
カシミヤ山羊
モヘヤ Mohair 指定用語 毛.モヘヤ
- トルコを原産地とする偶蹄目うし科の動物、アンゴラ山羊(Angora goat)から採った毛。トルコ語で最高の毛を意味する『マクヒア(mukhyar)』が語源とされる。
- 数少ないヘアー繊維のひとつで、平均的な太さは20〜30ミクロンと太く、長さは15〜20センチと羊毛より長く、1頭当たり2〜3キログラムほどしか採れません。
- アメリカ、トルコ、南アフリカが主な産地。アメリカ産はその97%がテキサスに集中しており、テキサスモヘヤと呼ばれます。トルコ産モヘヤは年1回の刈り取りのため、毛足が長く、柔らかく、光沢感があり最も高級といわれます。
- アンゴラ山羊の成長段階によって、キッド、ヤングゴート、アダルトの3段階に分かれ、若いときのものほど上質です。特に最高級のモヘヤは、生後半年にはじめてせん毛された仔山羊の毛で、Kid Mohairと言われます。
- 絹のような光沢感があり、柔らかい。また断熱、保温性に優れていますが、静電気が起きやすく、磨耗に弱くズボンの折り目など、擦れやすく力がかかる部分は特に傷みやすい。

アンゴラ山羊
パシミーナ(パシュミナ) Pashmina 指定用語 毛
- 高地に生息する山羊のあごから胸にかけての部分から取った毛。この部分の毛は柔らかくしかも体に中で最も痛みが少ない。
- 平均的な長さは3〜4.5cm、太さは12〜14ミクロンとカシミヤより細い。1頭から年間80〜100グラムしか取れないため、ショール1枚作るのに3〜4頭分の毛が必要になります。
- カシミヤよりも軽くてしなやかジャケット1着分でわずか380グラム。また保温性にも優れています。
- 他の獣毛と違い、パシュミナと言う動物は存在しません。実際、定義は混乱していて、ネパールやチベットの山岳地帯に生息するアイベックスと言うや山羊種の毛に限るとか、インド北部のカシミール(カシミヤ)高原の山羊に限るなどの主張があります。またネパール語で『最高に柔らかく暖かい毛』と言う意味からきたとも言われます。
らくだ Camel 指定用語 毛.らくだ.キャメル
- 偶蹄目らくだ科の動物。モンゴル原産のアジア系はふたこぶ(双峰)らくだ、アフリカ産はひとこぶ(単峰)らくだ。主としてふたこぶらくだの毛が使われます。
- 上毛は硬いが、下毛は柔らかく軽い、平均的な太さは18〜23ミクロン、長さは5〜6センチ。
- 色はいわゆるらくだ色で、漂白できないので自然色のままか、濃色に染めて製品化します。
- 毛質はカシミヤに似ていますが、カシミヤより腰があり、膨らみがあります。防寒性に優れているので、高級コートや毛布に使用されます。

ふたこぶらくだ
アルパカ Alpaca 指定用語 毛.アルパカ
- 偶蹄目らくだ科ラマ属の動物。南米ペルー、ボリビアを中心とした、アンデス山脈の高地(海抜3600メートル以上)に生息しています。現在はすべて家畜で野生のものは存在しません。
- 毛色はこげ茶、グレー、黒など多くの種類がありますが、淡色で光沢のあるものが高品質といわれます。
- 平均的な毛の長さは15〜20センチと長く、太さは26〜28ミクロン、クリンプ(捲縮)が少なく羊毛の3倍の強さがありますが、毛が抜けやすいのが欠点。
- 滑らかな手触りで、絹のような光沢があります。

Momoncyo Land様よりご提供いただきました。
ビキューナ Vicuna 指定用語 毛
- 偶蹄目らくだ科ラマ属の動物。南米アンデス山脈の海抜4000メートル以上に生息する。1970年代には絶滅の危機に瀕しましたが、手厚い保護政策によリ現在は危機を脱しました。ペルーでは天然記念物希少動物に指定されています。
- 毛の太さは12〜14ミクロンと獣毛繊維中最も細く、柔らかく優れた保温性を持っています。
- 『繊維の宝石』と言われ、年間生産量はすべてをコート地に当てたとして350着分しか取れません。そのため非常に高価で、コート一着600万円もするものもあるそうです。
アンゴラ AngoraRabbit 指定用語 毛.アンゴラ
- アンゴラ兎から採った毛。原産はトルコのアンカラ地方。アンゴラはアンカラ地方の古称。
- 長さは12〜15センチと長く、太さは12〜14ミクロン。クリンプ(捲縮)とスケール(うろこ)がほとんどないため、糸に紡ぎにくくナイロンや羊毛と混紡したものが多い。
- 白く非常に美しい絹のような光沢と、柔らかさがある。また中空の構造になっているため軽く、保温性が高い。
- 欠点
- クリンプとスケールがほとんどないため、非常に毛が抜けやすい。
- 静電気を発生しやすく、空気中のほこりを集めて黒ずんでします。
- 特にアンゴラニット製品は、縮充収縮が起きやすく特にアンゴラ混率60%以上のものは特に注意が必要。
