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合成皮革の製品について
低価格で気軽に着用できる合成皮革の衣料が人気を集めていますがクリーニングによるトラブルが増えているため、北海道立消費生活センターでテストが行われました。
テストしたのは合成皮革のジャケット15銘柄です。価格帯は1000円から24000円と大きな開きがあります
| 製品 |
合成
皮革
の表示 |
取り扱い表示 |
テスト結果 |
色落ち、硬化
または劣化 |
保存、手
入れ方法 |
アイロン
掛け |
絵表示 |
材質 |
ドライ処理 |
水洗い処理 |
| 1 |
× |
○ |
○ |
○ |
  |
ポリ塩化ビニル |
×(硬化) |
○ |
| 2 |
○ |
○ |
○ |
○ |
  |
ポリウレタン |
○ |
△ |
| 3 |
× |
○ |
× |
× |
  |
ポリ塩化ビニル |
― |
△ |
| 4 |
○ |
○ |
○ |
× |
  |
ポリ塩化ビニル |
― |
○ |
| 5 |
○ |
○ |
○ |
× |
  |
ポリ塩化ビニル |
△(硬化) |
― |
| 6 |
○ |
○ |
○ |
○ |
なし |
ポリ塩化ビニル |
― |
○ |
| 7 |
○ |
○ |
○ |
○ |
  |
ポリウレタン |
○ |
△ |
| 8 |
○ |
× |
× |
× |
  |
ポリウレタン |
○ |
△ |
| 9 |
× |
× |
× |
× |
  |
ポリウレタン |
― |
○ |
| 10 |
○ |
○ |
○ |
× |
  |
ポリウレタン |
○ |
○ |
| 11 |
○ |
○ |
○ |
○ |
  |
ポリウレタン |
○ |
○ |
| 12 |
× |
○ |
○ |
○ |
  |
ポリウレタン |
○ |
△ |
| 13 |
○ |
× |
× |
× |
  |
ポリウレタン |
×(しわ) |
― |
| 14 |
○ |
○ |
○ |
× |
  |
ポリウレタン |
○ |
×(しわ) |
| 15 |
× |
× |
○ |
○ |
  |
ポリウレタン |
○ |
△ |
グレーの表示は表示義務で×は家庭用品品質表示法に抵触していると考えられるもの。
テストの結果○は問題なし、△は多少のしわ、硬化、光沢の変化を認めたもの、×は著しいしわや硬化を認めたもの
赤の記号は水洗い不可表示のものを水洗い処理した結果
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- ポリウレタン樹脂とポリ塩化ビニル樹脂の特徴
- ポリウレタン
- 合成皮革のほとんどに使用されているコーティング樹脂です。
- 『経時劣化』と言う現象により、一般に耐用年数は3年から5年と言われていますが、これは加工布を製造した段階、つまり製品化される前からすでに劣化が進行していて、たとえば購入、着用してクリーニングにはじめて出した時点ですでに寿命を迎えている可能性もあります。
- 劣化したポリウレタン製品をクリーニングした場合、表面の樹脂の剥離、べとつき、水泡のようなぶくつきが発生します。
- ポリ塩化ビニル樹脂
- 『塩ビ』とよばれ、現在国内製ではほとんど使われていませんが、輸入品や国内メーカでも海外で生産した製品などに使われています。
- ドライクリーニングよって可塑剤が溶け出し、硬化したり、ひび割れが発生したりしますので、ドライクリーニングはできません。
- また手洗いでも完全に硬化は防げないと言われています。
- 表示内容と異なる材質の商品も
- 合成皮革に用いられる樹脂はポリウレタンが最も多く、そのほかにポリ塩化ビニルも使用されます。15銘柄中5銘柄がポリ塩化ビニル(塩ビ)とわかりましたが、5銘柄中、ポリ塩化ビニルの材質表示があったのは、2銘柄(3,5)のみでした。
- 取り扱いに関する表示は不備が多い
- 合成皮革衣料は、家庭用品品質表示法の雑貨工業品品質表示規程の対象品目となっており材料表示と、@色落ち、硬化または劣化に関する注意事項、A保存、手入れ方法に関する注意事項、Bアイロン掛けに関する注意事項の3つの表示が義務付けられています。
- @に関してはポリウレタンは経時劣化する材質であるのに(8,9,13,15)には劣化に関する表示がありませんでした。
- Aに関しては4銘柄に記載がありませんでした。
- Bに関しては合成皮革は、高温熱で溶融するため「アイロンはお避けください」「必ず当て布をしてください」などの表示が必要ですが8銘柄に記載がありませんでした。
- 合成皮革衣料の購入と着用時の注意点
- 合成皮革衣料は材質により取り扱いが異なるので、材質、取り扱い方、クリーニングの注意事項など詳細な記載のあるものを選ぶ。
- ポリウレタン製品は一般的に3〜5年で経時劣化するのでそのことを理解して上で購入する。
- ポリ塩化ビニル製品はドライクリーニングに適さないので注意する。
- 汚れがついたらすぐに、薄めた中性洗剤や水を含ませて絞った布でふき取る。
- 材質の早期劣化を防ぐため、高温多湿や光を避けて保存し、時々風通しの良いところに吊るす。
- 長期間、他の衣料品と接触した状態で放置すると、接触していた衣料品が加工樹脂に含まれている酸化防止剤の作用で黄変することがあるので、保管に注意する。
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