虫食いから大切な衣類を守るために。

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『啓蟄』冬籠りをしていた虫たちが姿を現す季節。虫たちの中には衣類を食べてしまう虫もいます。主な衣類害虫はヒメマルカツオブシムシ,ヒメカツオブシムシ,コイガ,イガの四種類。すべて幼虫の時期に衣類を食べます。
虫のつきやすい繊維
一番被害に遭いやすいのは、ウール,カシミヤなどの獣毛,絹などの動物繊維。
特に柔らかいものを好むため、新しいものやカシミヤなどの高級衣料が特に食害を受けやすい。
次に、綿,麻などの植物繊維。食べこぼしなどの汚れがあると、まれに合成繊維でも被害に遭います。害虫は外に干した洗濯物や、外出時に成虫が付いたり、卵を産み付けられたりしてその卵が、タンスの中で孵化して被害に遭う場合がほとんどです。
虫のつきやすい繊維
  • まずは清潔に
    できれば、まめにクリーニングに出したり、洗濯をすることが一番。クリーニングなどによって害虫は死滅します。害虫は食べこぼしなどの汚れを好みますので、少なくとも衣替えなど長い期間収納する場合は、必ずクリーニングに出しましょう。また衣替えなどで収納場所がすいているときに、お掃除と、ピレスロイド系の殺虫剤などをまくのもよいでしょう。外から戻ってきたら、特にコートなどはお手入れもかねてブラッシングなどをすると虫食いの予防になります。
  • 収納にも気をつけて
    防虫剤は必ず使用しましょう。
    衣類は詰め込まず、八分目までで少し余裕を持たせましょう。あまり詰め込みすぎると防虫剤のガスがすみずみまで行き渡りません。
    防虫剤のガスは空気より重いので引き出し用は衣類の上に、吊り下げ用はひとつのときはパイプの真ん中に、複数のときは等間隔にかけるが効果的です。
  • 昔からの知恵
    以前はたんすの中に新聞紙を敷いていたそうです。新聞紙のインクのにおいは、虫が嫌がる忌避効果があります。また新聞紙は湿気を吸い取る働きもありますので、一石二鳥というわけです。
もし虫食いを見つけたら
  • できる限り一緒に収納していた衣類はクリーニングに出すかお洗濯をしてください。アイロン掛けも効果があります。
  • 収納場所は念入りに掃除をし、殺虫スプレーをしてください。
  • 一箇所あれば必ずといっていいほど他の場所にも虫食いがあります。また完全に穴になっていないものが、クリーニング等によって表面化する場合がありますのでご注意ください。
  • 修理する場合は『かけはぎ』がいちばん目立ちませんが、費用が高く(小さな穴で¥4000〜)、穴の大きさや場所によっては、そのままお召しになるほうが目立たない場合があります。


防虫剤の種類
種類 特徴
エンペントリン
(ピレスロイド系)
防虫剤特有の臭いがないのが最大の特徴。また唯一他の防虫剤と併用できます。
真ちゅうのボタンなど、銅を含むものは黒く腐食するので注意が必要。
ナフタリン 防虫効果が長持ちするのが特徴。そのため収納期間の長い、雛人形や普段めったに着ないフォーマルウェアーなどに適しています。塩化ビニル製品には使用できませんので、合成皮革製品や身頃、襟、ポケットなどの縁取りに合成皮革を使っているものはご注意ください。
パラジクロルベンゼン
(パラ系)
揮発性が高く、早く効くのが特徴。その効果が短い。スチロール製やポリ塩化ビニル製品、人形。金、銀などのラメ糸には使用できません。また高温で溶けて衣類にしみがついてしまうことがありますので注意してください。
樟脳 穏やかな効き目で、絹製品などに適しているので特に着物などによく使われます。直接衣類に触れても、ほとんど傷めませんが、金箔などには直接触れないよう注意してください。

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