いやな静電気を防ぐには?
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1】静電気発生のメカニズム
- 静電気とは,摩擦によって生じその場所を動かずに静かに止まっている電気のことを言います。衣服どうしや、カーペットなどの床材と靴との摩擦によっても発生します。私達の生活のおいて静電気は,スカートやコートが身体にまつわりつく、衣服にほこりを吸い寄せる、脱衣時にパチパチ放電する、金属に触れたときに放電しショックを受けるなどありがたくない現象です。

- 上の帯電系列図を見てください。プラス側にあるものとマイナス側にあるものが擦り合わさると、プラス側にあるものはプラスの,マイナス側にあるものはマイナスの静電気がそれぞれ発生します。またプラスとマイナスの距離が遠いもの同士が擦り合わされるほど、静電気の発生量は大きくなります。
2】発生しやすい条件
- 皆さんご存知のように、特に冬場は静電気の発生量が大きくなります。それは湿度が大きく関係しているためです。夏場でも静電気は発生しますが、夏場は湿度が高い(空気中の水分が多い)ため、発生した静電気が空気中の水分を伝って逃げやすくなるためです。一方冬場は湿度が低いため、発生した静電気が逃げにくく溜まりやすくなります。一般に、湿度が40%以下になると静電気障害は起こりやすくなります。特に暖房施設のあるところは要注意です。
3】発生しやすい素材と衣類
- ポリエステル,ナイロン,アクリルなどの合成繊維は,繊維自体の吸湿性が良くありません。繊維の水分保有率が少ないため静電気障害が起こりやすくなります。また履物でもゴム製の靴底は帯電しやすく、皮製の靴底は静電気を逃がしやすいと言えます。
- 上の帯電図をもう一度ご覧ください。たとえばウール100%の表地にポリエステル100%の裏地の組み合わせは、静電気が発生しやすいためほこりが付着しやすく要注意ということがお分かりですね。ウールに合う繊維はレーヨンであることが帯電図からわかります。ですから、特に冬場に着るウールのコートは、出来ればレ−ヨン、またはキュプラの裏地のついたものが良いことがわかります。
- たとえば,女性の方はストッキングをはかれると思いますが、ストッキングの素材がナイロンの場合、やはり帯電図からスカートまたは、パンツの裏地はレーヨンが良いようです。現在流行のフリースは、ポリエステル繊維で出来ていますのでたとえばウールのセーターの上にフリースを着ると静電気が起きやすくなります。
4】静電気を防ぐには
- 静電気の発生をまったくゼロにすることは困難なので、出来るだけ静電気の発生を抑える工夫をし、次に発生した静電気を上手に逃がし、不快な現象をなるべく抑えるしか方法がありません。
- 組み合わせる衣服の素材に注目する。
- 発生しやすい素材と衣類のところでも述べましたが、お召しになる衣類の品質表示に注目し、出来るだけ上の帯電表の隣り合った素材の衣類を組み合わせる。
- 静電防止加工を施した製品を利用する。
- これらの製品には導電糸を用いたものや、後加工として静電防止加工を施したものなどがあります。これらの製品は、発生してしまった静電気を出来るだけ逃げやすくする工夫を凝らしたものです。
- 柔軟剤や静電防止スプレ−を利用する。
- 柔軟仕上げ剤や静電防止スプレーを利用して、一時的に静電気の発生を防ぎます。
- スチームアイロンをかける。
- 発生しやすい条件のとこでも触れましたが、水分が多ければ静電気は空気中に逃げやすくなります。と言うことはお出かけ前に衣服のしわ取りも兼ねて、アイロンでスチームを当ててやり衣服に水分をもたせてやれば多少静電気を防ぐことが出来るでしょう。
- 静電気によってほこりがついてしまった場合、ただエチケットブラシでこするだけでは、かえって静電気が発生してほこりを吸い寄せてしまいます。スチームアイロンで衣類に水分を持たせることによって静電気を抑え、ほこりを取りやすくします。当店でも特にほこりのついた衣類は、ほこり取りの前に蒸気をたくさん当ててからほこりを取ります。ずいぶんと作業が楽になります。
- クリーニング店に相談する。
- 当店では、ドライクリーニング品すべてに帯電防止加工を施してありますが、正直申しまして特に冬場は、多少の効果はあるのですが、劇的な効果は認められません。やはり重ね着に注意したり、素材に注意したり、一時的に静電気を防ぐ静電気防止グッズを使うしか方法はないようです。
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